はじめに

農林水産省は2001年11月9日、米国コネチカット州の養鶏農場においてトリインフルエンザ(AI; Avian Influenza)の血清検査を行った結果、 家きんペストを疑う血清の亜型(H7N2)が確認されたとして、米国産家きん肉等輸入の一時停止措置をとりました。 11月22日にこの輸入一時停止措置は解除されました(H7N2ウイルスは分離されず、同一州の他の養鶏場からも異常が認められなかったため)が、 その後米国で亜型H5あるいはH7の発生または抗体陽性が確認されるたび、日本は「米国産家きん肉等輸入一時停止」 「米国当局からリスク確認後、 発生州以外の輸入一時停止を解除」 「最終発生から90日間新たな発生がなければ、発生州の輸入停止解除」という措置を繰返しています。

残念なことに日本は、貿易に大きな影響が出ているにもかかわらず、AIに関する情報を十分に得られているとはいえない状況です。 AIとはそもそもどんな病気なのか、人に対するリスクはあるのか、なぜ血清の亜型H5とH7のみ問題となるのか、 国際的にはどのような防疫措置が求められているのか、世界の発生状況はどうかといった、基礎的な情報を紹介します。 あわせて、米国におけるAIの防疫政策についても簡単に紹介します。

トリインフルエンザ